
このような症状があれば、「顎関節症(がくかんせつしょう)」です。
口を思いっきり開けて、指が縦に3本入れば問題ありません。
指が3本入らない。
口を開けたり、閉じた時にガクンと音がした。
物を噛むとこめかみが痛い。
「顎関節症」の疑いがあります。
顎関節は、下アゴの関節で、左右の耳の穴の前に位置しています。
障害を受けた組織(ダメージをうけた部分)によって、診断や治療が異なります。
そのため、顎関節症は、4つタイプに分類されています。


など
当院を訪れた顎関節症になった方の症状や「生活習慣」「癖」です。
いずれも、顎関節や咀嚼筋に長時間あるいは慢性的に負荷や負担がかかることで発生しています。
顎関節症は、ご自身の生活習慣、癖、ストレス、かみ合わせ、アゴの形、
姿勢などの複数の要因が重複してなると考えられています。
顎関節症の治療は、「保存療法」と「セルフケア」です。
保存療法には「薬物療法」「運動療法」「スプリント療法」があります。
薬物療法
薬物療法は、筋肉痛、自発痛(関節がジーとしていても痛い)、
運動痛(口を開けると痛い、物を噛むと痛い)など、痛みの種類と程度により消炎鎮痛剤を服用します。
タイプ別のI、II型と診断された顎関節症に適応されます。
筋肉の痛み、コリが認められる場合には筋弛緩薬も服用することがあります。
タイプ別のI型と診断された顎関節症に適応されます。
また、シップ剤、消炎鎮痛剤入りの塗り薬を使用することもあります。
運動療法
運動療法には、関節円板整位運動療法と下顎頭可動化訓練があります。
関節円板整位運動療法とは、関節円板がずれてしまった方に円板をもとの位置に戻す運動療法です。
タイプ別のIII型と診断された顎関節症に適応されます。
下顎頭可動化訓練とは、関節円板が前にずれたままで関節の骨の正常な運動を
回復させる訓練です。
主に、タイプ別のIV型と診断された顎関節症に適応されます。
1日5分から10分、数回行います。
1ヵ月は継続し、その後継続が必要か判断します。
スプリント療法
スプリント療法は、歯列を覆う「スプリント」呼ばれる装置を口の中に装着します。
タイプ別のすべての型の顎関節症に適応されます。
スプリントにより顎関節や筋肉への負担を軽減します。
また、夜間の歯ぎしり、くいしばりの予防にもなります。
基本的に、夜間使用し2~3ヶ月行います。
セルフケアも大切です。
急性症状(痛みが強い、痛くて口が開かない、噛めない)の時はとにかく安静です。
足首を捻挫したときと同じです。
硬いものやガムは避けてください。
やわらかい食べ物にしましょう。
アゴの安静を保ち、口は大きく開けない。
冷湿布を貼ります。
特に、長時間のパソコン操作、ストレスの多い仕事の場合、
無意識にくいしばりが生じていることがあります。
慢性的に負荷がかかると、さらに症状は悪化します。
ポイントは、上の歯と下の歯を合わせないこと。
離しておくこと。
歯と歯が合わないように意識してください。
筋肉のこり、慢性的な痛みの場合は、血行をよくするために、
温湿布やマッサージを行います。
また、姿勢や睡眠体位も重要です。
椅子に座る時の姿勢、頭を持ち上げて、背筋が伸ばす。
就寝時には、アゴや首に負担がかからないように仰向けまたは横向きで、
枕は高いものを避けること。
寝ている時もうつぶせにならないように意識することです。
当院に来院される方の多くは、I~III型です。
※いずれの場合も、原因となった生活習慣、癖、過度なストレスなども改善する 必要があります。