この患者様は、「舌で触ると歯と歯の間に出来物がある」を主訴に来院されました。
特に痛み、腫れ、出血などの自覚症状はなく、いつから出来ていたか分からなかったそうです。
ですが、ひょっとしたら悪い出来も「癌」を心配し来院ました。

よく見ると、歯と歯の間の歯肉に白く盛り上がった出来物があります。
表面は、ごつごつしています。
実は、この病気は、「乳頭腫」と呼ばれる良性の腫瘍です。
「癌」(がん)の様な悪性の出来物ではありません。
「乳頭腫」は、口腔内によくみられる良性の腫瘍で、
パピロマウイルスが原因で発生する出来物と考えられています。
治療は、切除することで治癒します。
この患者様は、「口の中のあちこちに出来物が出来た。」を主訴に来院されました。
最近、体の体調も良くなく、帯状疱疹ができたり微熱が続いたりしているとのことです。

診察すると、上顎や下顎の歯肉や口蓋にブドウの房の様な
出来物が多数出来ています。
触っても特に痛みもなく出血もしません。
実は、この出来物は、「カポジ肉腫」と呼ばれる腫瘍で、エイズを発症した方に見られる腫瘍です。
抗ウイルス薬の投与により、免疫システムの機能の改善が必要になります。
この患者様は、「右上歯肉の痛み」を主訴に来院されました。
ご本人は歯周病ではないかと思い、歯のクリーニングを
ご希望されていました。
口腔内を拝見すると、右上犬歯と小臼歯の間に潰瘍を伴う
腫脹(腫れ)を認めました。

腫れの中心部は赤みを伴い粘膜が剥がれ、潰瘍となっています。
今までの病気と異なり周囲との境界がはっきりしません。
この病気は悪性で、「歯肉癌(しにくがん)」です。
まだ、初期の段階なので、手術により治癒することが出来ました。
このように、口の中にも悪性の病気「癌(がん)」が発生します。
初期の段階では、放射線治療や手術により治癒させることが出来ますが、気付かずに放置してしまうと、病変が成長し進行癌となり「命」を失うことになる場合もあります。