前歯歯根破折・口腔外接着再植法17
2016.04.29
院長の大倉です。
今回は、前歯の歯根破折に対して口腔外接着再植法を行いました。
前歯の2本が歯根破折の疑いと根尖部の病巣から歯肉の腫れを繰り返していました。
レントゲンです。
抜歯された歯です。
2本とも破折が原因で歯が変色し、汚染が進んでいました。
丁寧に変色と感染した組織を取り除きます。
ファイバーポストを挿入して、接着材にて元の歯の状態に戻します。
病巣を十分に搔爬した後に歯を元の位置に再植します。
口腔内に戻した状態です。
白いところは接着材です。
仮歯を装着して歯の裏から固定します。
1ヶ月後に固定を外しました。
仮歯を除去したところ、歯肉の炎症は改善し良好な状態です。
最終的な被せ物を入れました。
術直後のレントゲン写真です。
術後3ヶ月のレントゲン写真です。
根尖部の影は消え、歯槽骨の治癒も良好です。
この様に、抜歯と言われるケースでも保存的に歯を残す治療が可能です。
新スタッフ
2016.04.25
こんにちわ。
歯科助手の磯江です。春から新生活を始めている方もいらっしゃるかと思いますが、おおくら歯科にも4月から新スタッフが入社致しました。
産休中の川島先生に代わり、女性ドクターも加わっております。
これからみなさまにお目にかかる事もあると思いますので、よろしくお願いいたします!
6月の診療
2016.04.19
6月5日(日)矯正診療
6月8日 (水) 午後休診
6月15日 (水) 午後矯正診療
その他、日曜日はお休みになります。
歯根破折・口腔外接着再植法16
2016.04.17
院長の大倉です。
今回は、前歯の歯根破折のケースです。
抜歯即時インプラントの適応ですが、ご自身の歯を残す治療法を強く希望されたため、口腔外接着再植法を行いました。
レントゲン写真です。
歯の中央部分に破折を認めます。
左上の前歯の歯肉に炎症が認められ、歯の動揺もありました。
破折しているため、歯冠部と歯根が分離されて抜歯されました。
根管内に金属ポストが認められます。
接着するために、根管内の金属ポストを除去し、炎症性肉芽組織も取り除きました。
ファイバーポストを新たに根管内に挿入し、スーパーボンドにて接着しました。
再植前には、十分に抜歯窩を搔爬 します。
再植した状態です。
もとの位置に固定します。
再植直後のレントゲン写真です。
歯根破折の状態、歯槽骨の吸収、炎症の程度など、条件によっては口腔外接着再植法を行うことが出来ますが、咬合状態や歯軋りなどに注意して経過観察を行う必要があります。
口腔外接着再植法15
2016.04.17
院長の大倉です。
今回は、ブリッジの支台歯の歯根破折のケースです。
ブリッジの支えである右上の 第一小臼歯が、数ヶ月前から歯肉の腫れと噛み合わせの際に違和感を感じるとのことで、ブリッジを外したところ歯根破折を認めました。
根管治療を行うも、炎症症状が改善しないため、完全に汚染物質を除去する目的に口腔外接着再植法を行いました。
抜歯した状態です。
破折面は、根管治療では除去出来ない汚染物質が付着していました。
汚染物質を除去し洗浄しました。
ファイバーポストを挿入し、スーパーボンドにて接着しました。
再植を行います。
術後1ヶ月のレントゲンです。
仮歯を装着中ですが、歯肉の腫れと噛み合わせの際に違和感は消失し経過は良好です。
このようにブリッジの支える歯でも、歯根破折を口腔外接着再植法で再生することで再度、ブリッジの治療が可能でした。