口腔外歯根端切除逆根充法(意図的再植法)4
2016.08.29
院長の大倉です。
今回は、「意図的再植法」により通常では抜歯されてしまう歯を保存出来たケースです。
上顎の奥歯が疲れると鈍痛があり、奥歯の上の方に違和感をいつも感じていました。
CT画像から歯根の上方に膿が溜まる「嚢胞(のうほう)」という病気があることが分かりました。
CT画像です。
上顎洞粘膜が肥厚し、原因歯の根の骨がドーム状に膨れ上がっているのが観察されます。さらに、上顎洞炎も併発しています。
原因歯を抜歯します。
抜歯された歯は、根尖部の色が変化しています。
抜歯窩から摘出された歯根嚢胞です。
原因歯の根尖部の状態です。
その根尖部の根管口をMTAセメントにて封鎖します。
再植して固定します。
術後3ヶ月経過したCT画像です。
術前のCT画像に見られたドーム状の骨透過像は縮小しました。
このように歯内療法で改善しない上顎歯根嚢胞に対しては、「意図的再植法」を行うことで、病気を取り除き、歯を保存出来ることが出来る唯一の方法です。
8月も終わりに近づいおります
2016.08.26
こんにちは 受付の戸井です。
今年の1月に入社し、初めてブログに投稿ということで少しドキドキ わくわくしております。
さて、8月も終わりに近づきましたがまだまだ暑い日が続いております。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私の夏休みはまだこれからですが、皆様夏休みに歯の検診、お掃除はお済みでしょうか?日頃、忙しく過ごされているなかでなかなか歯医者に行く時間がないという方も、ぜひ夏の休暇を利用して一度歯医者に足を運んでみてはいかがでしょうか。
お口の中が健康でキレイだと何だか心も明るくなります。私も休みの日に診察で通っておりますが、不安なことも解消され、休日も楽しく過ごせます♬
どんな些細なお悩みでもお気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同で皆様のお口の健康をサポートさせていただきます‼︎
最後に。。
写真は今日お休みいただいて足のネイルに行ってきたものと愛犬チャミです(*^^*)
2016.08.26 受付 戸井
10月の診療日程
2016.08.24
10月2日(日)矯正診療
10月12日(水)午後休診
10月19日(水)午後矯正診療
10月31日(月)休診
その他、日曜日と祝日は休診です。
大臼歯 歯根破折(VRF:Vertical Root Fracture)・口腔外接着再植法21
2016.08.18
院長の大倉です。
今回は、下顎大臼歯の垂直歯根破折のケースです。
垂直歯根破折は、その様式が様々であり、完全な破折、不完全な破折、根尖側破折などケースごとに異なります。
また、根管治療の予後にも影響を与えている場合もあります。
歯根破折に至る原因としては、根管治療の状態、残存歯質の状況と選択される支台歯築造の方法、補綴物の素材や咬合様式、咀嚼習慣、くいしばりなどの様々な要因が複合的に関係しています。
一度、歯根破折が生じると、歯周組織に於いて様々な生体反応が起こり、歯根膜や歯槽骨の消失により、歯の機能が維持出来なくなります。
歯根破折は、骨折とは異なり自然治癒しません。
歯根破折の生じた歯が抜歯される所以です。
骨折は、整復、固定を行うことで治癒します。
歯根破折も整復・固定が出来れば、再度本来の機能が果たせることが分かってきました。
この「口腔外接着再植法」は、一度歯を抜いて、口腔外で人工的に歯根破折を整復(元の形に戻す)・接着固定し、それを元の位置に戻す(再植)方法です。
一番奥の歯の歯肉に腫脹が見られます。
10年前に一番奥の歯の根管治療が必要となり、治療後金属の支台を入れて被せました。
レントゲン写真から一番奥の歯根に透過像が見らてます
抜歯された歯です。
根の先から歯根中央にかけてマイクロスコープにて亀裂が確認されました。
亀裂部分を形成します。
抜歯窩を掻爬して再植の準備します。
修復した歯を戻し再植します。
手前の歯と固定します。
術前のレントゲン写真です。
術後3ヶ月のレントゲン写真です。
術前に見られた歯根周囲の影が小さくなっています。
術後4ヶ月目です。歯根膜の再生が進んでいます。
術後5ヶ月のレントゲン写真です。
このように完全な歯根破折ではない歯根亀裂に対する診断・治療は困難な場合も多く、「意図的再植」による診断・治療を選択することになります。
暑気払い
2016.08.10
先日、1階のリニューアルに伴い、2階も院長をはじめスタッフで大掃除をしピカピカになりました。その後、新宿で納涼会❗️バーベキューをしました。目に楽しいフルーツカクテルが沢山あり色々と呑みました。美味しいかったですよ。
歯科助手 千葉