精密審美歯科2
院長の大倉です。
今回は、前歯の審美障害を主訴に来院された方のケースです。
虫歯のハイリスク ((虫歯にかなりなりやすい方)) の方です。
虫歯の原因であるバイオフィルム(ここでは、歯垢のことをバイオフィルムと呼びます)が、歯の表面にしっかり付着して、歯ブラシでは取れない状態になってます。
いわゆる「ぬめり’」の状態です。
このぬめり=バイオフィルムは、口腔内細菌のかたまりで、日常で台所の排水口のぬめりと同じものです。
位相差顕微鏡で見ると細菌が活動している状態が観察できます。
今回の治療は、虫歯の再発予防と前歯の形と色を改善目的に行いました。
治療後です。
オールセラミックスクラウンという一切金属を使用しないセラミックスの被せ物で治しました。
歯の色は、患者様の希望で本来の歯の色より白く明るい色にしました。
歯の形と並びは、左右対称に近い形になりました。
歯肉からセラミックスへの立ち上がりもすき間がなく、より自然で歯肉と調和するように作製されました。
セラミックスの素材の特徴からバイオフィルムが付着してもはがれやすいために、二次虫歯(虫歯の再発)の予防効果にも期待できます。
このように精密審美歯科よる治療は、虫歯の再発リスクを軽減した予防歯科へつながる治療で、患者様にとってお口の健康を維持するベストな治療法と言えます。