口腔外接着再植法9
院長の大倉です。
今回は、左下の奥歯の歯肉が腫れを繰り返している方の治療です。
通常の根管治療を施されましたが、結局、歯根にヒビが入っていたために治癒しませんでした。
このようなケースでは、抜歯になることが多いのですが、腫れや膿の炎症を取り除き尚且つ歯も保存する「口腔外接着再植法」を行うことになりました。
抜歯前の状態です。
歯肉に膿の出口あり、疲れると全体に歯肉が腫れます。
抜歯は、歯根が肥大しているため、一部骨を削っておこないました。
抜歯をして、病巣を取り除き歯を洗浄後、接着剤にて、ヒビと根の先を封鎖し細菌の感染経路を遮断します。
大臼歯は、小臼歯よりも少し時間がかかります。
そして、元の位置に歯を戻して固定します。
今回は、大臼歯の2根ともヒビが入っていました。
白い色が接着剤です。
歯をメッシュプレートにて、しっかりと固定します。
歯肉は、抜歯の際に切開しているため、縫合しています。
1週間後に抜糸します。
術後約1ヶ月の状態です。
歯肉の状態は、腫れもなく良好になりました。
食事も問題なく出来ますとの事でした。