前歯歯根破折・口腔外接着再植法17
院長の大倉です。
今回は、前歯の歯根破折に対して口腔外接着再植法を行いました。
前歯の2本が歯根破折の疑いと根尖部の病巣から歯肉の腫れを繰り返していました。
レントゲンです。
抜歯された歯です。
2本とも破折が原因で歯が変色し、汚染が進んでいました。
丁寧に変色と感染した組織を取り除きます。
ファイバーポストを挿入して、接着材にて元の歯の状態に戻します。
病巣を十分に搔爬した後に歯を元の位置に再植します。
口腔内に戻した状態です。
白いところは接着材です。
仮歯を装着して歯の裏から固定します。
1ヶ月後に固定を外しました。
仮歯を除去したところ、歯肉の炎症は改善し良好な状態です。
最終的な被せ物を入れました。
術直後のレントゲン写真です。
術後3ヶ月のレントゲン写真です。
根尖部の影は消え、歯槽骨の治癒も良好です。
この様に、抜歯と言われるケースでも保存的に歯を残す治療が可能です。