









歯の機能を修復する
虫歯治療 CAVITY TREATMENT
虫歯治療は、虫歯の進行度によって治療法が異なります。虫歯の進行度はC0~C4の5段階に分類され、初期虫歯ほど治療は軽く、症状によっては歯を削る必要がありません。しかし、中等度〜重度に進行すると虫歯の範囲が広がるだけでなく、歯肉にも影響を及ぼすことがあります。
完全に重度虫歯になると、神経を抜くなどの大がかりな治療を施さなければならなくなります。虫歯は自然治癒することはなく、放置すればそれだけ症状は進行します。進行すれば症状も重大となるため、違和感があったら早期に治療しましょう。

虫歯が引き起こす症状

虫歯による症状は、その進行度合いによってさまざまです。初期段階では、歯に小さな穴が現れ、歯の色に白濁や黄ばみ、黒ずみなどの変化が見られる場合があります。次に冷たいものがしみたり、咬むと痛みを感じたりなど、明確な症状が現れます。
虫歯が進行し、歯肉や歯髄にまで影響を及ぼすと、顔の腫れや出血などの症状が出現することもあります。虫歯が日常生活に与える影響は大きいため、症状が進行する前に早めに治療を受けることが重要です。

虫歯の進行と症状 Progression and symptoms
そもそも、虫歯は何らかの理由でお口に侵入した虫歯菌(ミュータンス菌)がお口に残留し、歯磨きなどのケアで落とし切れなかった歯垢が酸を出すことによって起こる疾患です。歯垢が形成されてから、虫歯の原因となる酸を作り出すまでは、およそ24〜48時間かかります。つまり、虫歯を予防するには、毎日のケアが欠かせないのです。虫歯の進行度は主にC0〜C4の5段階に分かれ、番号が大きくなるほど症状が重く、治療も困難になります。
自覚症状がない段階
痛みはなく、歯の表面が透明感を失い、白っぽくなっている状態です。本当の初期段階では穴もないため、正しいケアで進行を防げます。しかし、ここで歯磨きなどのケアを怠ると、菌が歯を溶かすことで進行し、C1の状態になります。
虫歯の初期段階
痛みはないものの、歯の表面にごく浅い穴が空きます。歯表面のエナメル質が侵された状態ですが、正しいケアで進行を防ぐことが可能です。基本的には一回の治療で済むケースがほとんどで、歯を削らない治療で済むこともあります。
自覚症状が現れる段階
虫歯が象牙質に達し、冷たいものがしみる・歯が痛いなど明確な症状が出てきます。この段階までくると進行が早くなるため、早めの治療が大切です。
虫歯が神経に達する段階
歯の神経がある歯髄にまで虫歯が進行すると、神経が生きているうちは強い痛みを感じることがあります。進行が遅い場合は稀に痛みを感じないこともありますが、それでも確実に治療が必要な状態です。
歯に大きな穴が空くなど見るからに異常があるため、この段階で治療に来られる方が多くいます。虫歯の末期段階
この段階までくると、歯が崩壊し歯根だけが残った状態です。神経自体が壊死しているため痛みを感じませんが、放置すると歯根に膿がたまり、強い痛みが生じます。症状や進行状態によっては治療が難しく、歯を失う可能性があります。
PAINLESS TREATMENT 無痛治療

無痛治療のポイントは
”思いやり”です。
『麻酔の注射が痛くない』『虫歯治療が痛くない』『歯石取りが痛くない』『抜歯が痛くない』『術後の痛みがない』など、歯科治療で受ける処置で全く痛みがなければ、歯科に対する恐怖心や不安は一切なくなるでしょう。
全く痛みを感じさせないこと(完全無痛)は不可能ですが、無痛に極力近づける努力はいくらでも行えると考えております。設備や器械あるいは技術でいうと
- 表面麻酔を行う
- 極細の注射針を使用する
- 麻酔薬を人肌に温める
(加温器の使用) - 痛みを感じにくい部位に注射する
(解剖学的知識・技術) - 注射をゆっくり打つ(注射
速度を一定に器械・技術)
など、どこの歯科医院でも行っていることで、私達も普段から全ての患者様に心掛けております。

完全無痛に近づくための
「思いやり」

おおくら歯科口腔外科では、完全無痛に近づくために、患者様の今までの歯科治療の体験、不快感や苦痛をどう感じたか、麻酔の体験談や、自分は痛みに強い・普通・弱い・非常に弱いなど、痛み・刺激に対する感じ方をお聞きして、何が問題だったか考えます。そして、同じつらい思いを感じさせないように努力します。
「大丈夫ですか?」「力を抜いてくださいね」「ゆっくり呼吸してください」「もう少しですよ」など、ドクターやアシスタントからの言葉掛けも重要です。歯を削る器械や、つばを吸う器械・歯石をとるインスツルメントなど道具の扱いも優しく、ソフトタッチで丁寧に施術することも大切です。
つまり、常に患者様を家族同様に思いやること。この「思いやり」こそが、完全無痛に近づくポイントです。おおくら歯科口腔外科では、スタッフ全員がいつも 「思いやり」の精神で対応します。

削り過ぎないMI
(ミニマル・インターベンション)治療
本当に悪くなってしまった歯以外は
削りません。
国際歯科連盟(FDI)による
最初の提言 in2000
2000年に国際歯科連盟(FDI)が最初に
「ミニマル・インターベンション(Minimal Intervention;最小の侵襲)=MI」という考え方を提言しました。 虫歯の研究や新しい詰め物の開発(接着性修復材料)により、 穴が空いていない初期虫歯は自然に治癒することが分かり、昔の歯科医G.V.Black博士が提唱した虫歯を予防的に大きく削って治す処置を見直す提言でした。
国際歯科連盟(FDI)による
虫歯管理のための
「MI」の原則 in2002

2000年に国際歯科連盟(FDI)が最初に提唱した「MI」の考え方は、2002年10月にオーストリアのヴィエナで開催された第90回国際歯科連盟世界会議の総会において、「MI」によるう蝕管理の原則に関する公式声明として新たに採択されました。この中の4番目に「虫歯への最小の侵襲による修復処置」が挙げられています。つまり、歯の治療において歯質や歯髄への犠牲を最小限に抑え、本当に悪くなったところだけを削除して修復する治療法です。
現在歯科界では、2000年『国際歯科連盟』によって提唱された「MI」の治療法が大きく浸透してきています。 出来るだけ歯を削らず、出来るだけ神経を取らず、生まれもった歯を出来るだけ残して、歯の寿命を長くすることをコンセプトとしています。
実際のMI(ミニマル・インターベンション)
治療の流れ FLOW
口内状況の確認
この方は、左下の奥歯がしみる、熱いものを食べると違和感があるとのことでした。お口の中の写真をみると、白い歯と金属を詰めている歯の間が白く濁っています。これは、歯の間が虫歯になっている状態です。
ドリルによる切削
実際に「エアータービン」と呼ばれるドリルで歯を削ってみると、虫歯の大きな穴が現れてきました。かなり歯の神経の近くまで虫歯の穴が進行しています。患者様はここまでまだ痛みを感じていませんが、これ以上ドリルで削ると痛みを感じてしまいます。
ラウンドエキスカベーターの使用
ここからは、「ラウンドエキスカベーター」と呼ばれる、先が小さな耳かきのようになっている金属の器械を用いて指の力で削ります。この方法であれば、ドリルで削るより全然痛みがなく削れます。無痛に近い治療です。
さらに必要最小限の歯の削りで完了するため、これ以上健康な歯の質を削ることなく虫歯を治すことができます。レジン充填
この後、虫歯の穴を消毒して「CR(コンポジットレジン)=接着性修復材料」を詰めて終わりです。
これが、虫歯の「MI」治療です。

できるだけ痛みを
感じさせない工夫
1回の治療で、虫歯の跡も目立たず、麻酔もしないで無痛治療を行う。おおくら歯科口腔外科の診療理念では、なるべく健康な歯質を削ることなく虫歯を治すこと、さらに治療中に痛みが生じないような工夫や心配りを常に考えています。

神経を残せる治療法
MTAセメントを使った歯髄温存療法(保険適用外)

MTA(Mineralq Trioxide Aggregate)セメントを用いた歯髄温存療法は、神経を残すことができる画期的な治療法です。通常虫歯が神経に達すると、神経を取り除く処置が行われますが、MTAセメントを使用することで、神経を残したまま歯を保存することができる場合があります。
従来の方法と比べて治療回数も格段に減り、カルシウムを主成分とし、カルシウムイオンを放出して歯の再生を促進します。さらに生体親和性が高く抗菌作用もあるため、歯の再石灰化や周囲組織の回復にも有効です。
※MTAセメントの使用と防湿などが含まれるため、自由診療となります。

虫歯の治療法 TREATMENT
虫歯の治療法は、症状や進行度によってさまざまです。基本的な治療はCR充填から始まり、重症化するにつれてインレーやクラウンといった治療を選択します。患者様一人ひとりの症状をしっかりと確認し、最適な治療法を提案いたします。
CR充填
CR充填は、虫歯によって空いた穴に「コンポジットレジン(CR)」という樹脂を詰める治療法です。この方法は虫歯治療の中でも最も一般的であり、型取りが不要なため即日治療が可能です。
穴の空いた箇所にピッタリと詰めることができ、金属を使用しないため見た目にもほとんど影響がありません。インレー・アンレー
インレーとは虫歯治療に使用される詰め物のことで、コンポジットレジン(CR)よりも充填する箇所が大きくなる場合に用いる治療法です。虫歯治療で削った穴に詰め物をはめ込みます。
削った歯はインレーに適した形状に整え、その後型取りしたインレーを装着して治療が完了します。歯を削った後にインレーを作成するため、数回の通院が必要です。詰め物(インレー・アンレー)一覧表
パラジウム合金 <強度>
★★★★★
<審美性>
★☆☆☆☆<素材>
銀合金
<保証>
なし- 費用を抑えることが出来る
- 強度がある
- 自費治療と比べ適合精度が
低いので二次虫歯のリスクが
高い(材料等の違い) - 審美性に欠ける
- 金属を使用している
- 劣化しやすい
保険適用 ゴールド <強度>
★★★★★
<審美性>
★☆☆☆☆<素材>
金合金
(20K)
<保証>
3年保証- 金属の中ではアレルギー反応
が起こりにくい - 柔らかくなじみやすい
- 耐久性が高い
- 審美性に欠ける
- 金属を使用している
インレー
80,000円
(88,000円)
アンレー
100,000円
(110,000円)フルジルコニア
(オール
セラミック)<強度>
★★★★★
<審美性>
★★★★☆<素材>
セラミック
(ジルコニア)
<保証>
3年保証- 汚れが付きにくく変色しない
- 金属を使用していない
- セラミックの中で強度が高く
耐久性がある - 透明感がなく、天然の歯の色
との差が生じやすい - まれに欠ける可能性がある
インレー
70,000円
(77,000円)
アンレー
82,000円
(90,200円)E-MAX
(オール
セラミック)<強度>
★★★★☆
<審美性>
★★★★★<素材>
セラミック
(二ケイ酸
リチウム
ガラス)
<保証>
3年保証- 汚れが付きにくく変色しない
- 金属を使用していない
- 透明感があり審美性が良い
- 透過性が高いため支台の色に
影響を受けやすい - まれに欠ける可能性がある
インレー
76,000円
(83,600円)
アンレー
90,000円
(99,000円)※価格は歯1本あたりの費用です
※カッコ内は税込(10%)価格です
※来院毎別途再診料1,650円(税込)かかります
クラウン
クラウンは被せ物のことで、虫歯の範囲が広くインレーで対応できない場合に用いる治療法です。保険適用のクラウンは一般的な銀歯となり、審美性や機能性を求める場合には、保険適用外でセラミック製の被せ物を選択することも可能です。
クラウンもインレーと同じく、虫歯の除去後、型取りや仮歯の装着・クラウンの製作・最終的な仕上げまで数回の通院が必要です。被せ物(コア・クラウン)一覧表
前歯部被せ物
ファイバーコア <強度>
★★★★☆
<審美性>
★★★★★<素材>
グラス
ファイバー
<保証>
なし- 歯質とほぼ同じ硬さのため
歯を痛めにくい - オールセラミックと組み合わ
せると審美性が高い
25,000円
(27,500円)前装冠 <強度>
★★★☆☆
<審美性>
★★☆☆☆<素材>
パラジウム
合金と
プラスチック
<保証>
なし- 費用を抑えることが出来る
- 自費治療と比べ適合精度が
低いので二次虫歯のリスクが
高い(材料等の違い) - 審美性に欠ける
- 金属を使用している
- 劣化しやすい
- 経年的に変色する
保険適用 ジルコニア(築盛)
(オール
セラミック)<強度>
★★★★☆
<審美性>
★★★★★<素材>
セラミック
(ジルコニア)
<保証>
3年保証- 汚れが付きにくく変色しない
- 金属を使用していない
- セラミックの中では強度が高く
耐久性がある - まれに欠ける可能性がある
150,000円
(165,500円)E-MAX
(オール
セラミック)<強度>
★★★★☆
<審美性>
★★★★★<素材>
セラミック
(二ケイ酸
リチウム
ガラス)
<保証>
3年保証- 汚れが付きにくく変色しない
- 金属を使用していない
- 透明感があり審美性が良い
- 透過性が高いため支台の
影響を受けやすい - まれに欠ける可能性がある
160,000円
(176,000円)ラミネートべニア
(オール
セラミック) ※歯の表面に
張り付け審美性を改善する治療<強度>
★★★★☆
<審美性>
★★★★★<素材>
セラミック
<保証>
3年保証- 汚れが付きにくく変色しない
- 金属を使用していない
- 透明感があり審美性が良い
- 歯を削る範囲が少ない
- 透過性が高いため支台の
影響を受けやすい - まれに欠ける可能性がある
108,000円
(118,800円)※価格は歯1本あたりの費用です
※カッコ内は税込(10%)価格です
※来院毎別途再診料1,650円(税込)かかります臼歯部被せ物
ファイバーコア <強度>
★★★★☆
<審美性>
★★★★★<素材>
グラス
ファイバー
<保証>
なし- 歯質とほぼ同じ硬さのため
歯を痛めにくい - オールセラミックと組み合わ
せると審美性が高い
25,000円
(27,500円)パラジウム合金 <強度>
★★★★☆
<審美性>
★☆☆☆☆<素材>
銀合金
<保証>
なし- 費用を抑えることが出来る
- 強度がある
- 自費治療と比べ適合精度が
低いので二次虫歯のリスクが
高い(材料等の違い) - 審美性に欠ける
- 金属を使用している
- 劣化しやすい
保険適用 ゴールド
(金属)<強度>
★★★★★
<審美性>
★☆☆☆☆<素材>
金合金
(20K)
<保証>
3年保証- 金属の中ではアレルギー反応
が起こりにくい - 柔らかくなじみやすい
- 耐久性が高い
- 審美性に欠ける
- 金属を使用している
- まれに欠ける可能性がある
120,000円
(132,000円)フルジルコニア
(オール
セラミック)<強度>
★★★★★
<審美性>
★★★★☆<素材>
セラミック
(ジルコニア)
<保証>
3年保証- 汚れが付きにくく変色しない
- 金属を使用していない
- セラミックの中では強度が高く
耐久性がある - 透明感がなく、隣り合う歯の色
との差が生じやすい - まれに欠ける可能性がある
126,000円
(138,600円)E-MAX
(オール
セラミック)<強度>
★★★★☆
<審美性>
★★★★★<素材>
セラミック
(二ケイ酸
リチウム
ガラス)
<保証>
3年保証- 汚れが付きにくく変色しない
- 金属を使用していない
- 耐久性がある
- 透明感があり審美性が良い
- 透過性が高いため支台の
影響を受けやすい - まれに欠ける可能性がある
160,000円
(176,000円)※価格は歯1本あたりの費用です ※カッコ内は税込(10%)価格です
※来院毎別途再診料1,650円(税込)かかります- 歯質とほぼ同じ硬さのため
歯の延命治療

歯科用CTを用いた精密な根管治療(マイクロ根治)を提供しております。また、必要に応じて歯科用顕微鏡であるマイクロスコープを使用し、より高度な治療を目指しています。
根管治療は、虫歯が進行して神経のある歯髄に感染が広がったり、過去に行った根管治療が再び感染した場合に適用される治療法ですが、根管内の形状は非常に複雑で肉眼での確認には限界があります。
歯髄や感染組織の取り残しは痛みや再発の原因となるため、徹底的に取り除く必要があります。肉眼では見逃してしまう可能性があることから、歯根の形状を立体的に確認できる歯科用CTと、約8~20倍の倍率まで視野を拡大させられるマイクロスコープは必要不可欠です。

将来の歯と身体を
健康へと導く歯周病治療 PERIODONTICS
歯周病とは
歯周病は、歯の表面につくプラーク(食べかすや細菌)によって起こる「歯の周りの病気」です。歯肉の炎症による出血・腫れを特徴とする「歯肉炎」と、歯を支えている歯槽骨が破壊される「歯周炎」に分けられます。世間一般で「歯槽膿漏」と言われているのは、成人性歯周炎のことを指します。
歯肉炎
歯肉片縁に付着したプラークにより、歯肉に炎症が起こった状態です。
初期治療で完全に治癒します。放置すると、歯周炎に発展してしまいます。成人性歯周炎
もっとも多いタイプの歯周炎で、30代から始まり比較的ゆっくり進行します。
初期にはほとんど症状がなく、ブラッシング時に出血がある程度ですが、放置するとひどい場合には、歯が抜け落ちてしまうこともあります。若年性歯周炎
10代から20代前半の若年者に発症する歯周炎です。
進行が早く、歯を支える組織が急速に破壊されることが特徴的で、早期治療が重要となってきます。症状は、通常の歯周病と同様です。
ほとんどの大人が
かかっている歯周病 PERIODONTAL DISEASE IN ADULTS
35~44 歳ではおよそ 85%、45~54 歳では 90%の方が歯周病にかかっています。つまり、ほとんどの大人が程度の差はあっても歯周病にかかっていると言っても過言ではありません。

歯周病は、
歯を失う大きな原因のひとつ
歯を失う原因の1位は虫歯ですが、歯周病は虫歯の次に歯を失う原因となっています。 特に40歳あたりからは、歯周病の比率が高くなっているのが現状です。

CHECK こんな症状ありませんか?
歯周病になると、通常2mmほどの深さである歯肉構の溝が深くなり「歯周ポケット」が形成されます。歯と歯肉の間が細菌によって炎症を起こすことで、歯肉溝が深まるのです。歯周病にかかると、主に下記のような症状が現れます。
- 歯磨き時に歯肉から血が出る
- 歯肉が腫れている
- 歯が揺れている気がする
- 歯肉が下がり、歯と歯の間に
すき間ができた - 口臭が気になる
- 固いものが咬みにくい
- 朝起きると口の中が
ネバネバする
初期段階では明確な症状は出ないものの、進行するにつれて上記のような症状が自覚するようになります。歯槽骨が破壊される状態まで歯周病を放置すると、歯を失うケースもあるため、少しでも症状が見られた場合には早めに受診しましょう。
歯周ポケット検査について
歯周病の検査を始めるのに一番最初に行うのが歯周ポケット検査です。これは写真(図1)にあるプローブという器具を用いて行います。
プローブを歯周ポケット(図2:歯と歯肉の間に存在する溝のこと)に入れ(写真1)、その深さをミリ単位で測定します。
歯周病の進行状態
STEP1 | 健康な歯肉には、ステップリング(みかんの皮のような状態)が見られます。 |
---|---|
STEP2 | 歯の付け根の表面に、プラークがたまり歯の周囲や歯と歯の間の歯肉に炎症が起こります。ブラッシングした時や固いものを食べた時に出血することがあります。これくらいではまだ痛みはありません。 |
STEP3 | プラークが歯石(しせき)になり、歯石は大きくなって歯根膜が溶けて歯肉溝のなかにも広がっていきます。歯肉溝はだんだん深くなり、歯肉の弾力性がなくなって歯周ポケットと呼ばれる空間ができてきます。炎症も進行し、歯槽骨の破壊も始まります。 |
STEP4 | 症状が進むと歯周ポケットがさらに深くなり、歯槽骨がほとんど破壊され、歯がぐらつき歯の根も見えてきます。出血や口臭も強くなり、常時ウミが出てくるようになります。その状態を一般的に歯槽膿漏(しそうのうろう)といいます。 |
歯周病と全身疾患の関係 SYSTEMIC DISEASE
脳卒中・心疾患
歯周病菌が血液を通して全身にまわると、血管壁の炎症が起こって動脈硬化のリスクが上がります。その結果血栓ができ、脳卒中や心疾患となる可能性があります。
糖尿病
歯周病は糖尿病と相互関係にあり、一方が悪くなればもう一方が発症・悪化する危険性があります。現在歯周病と診断されていなくても、糖尿病の可能性が高い、または罹患している方は定期的なチェックを心がけましょう。
誤嚥性肺炎
歯周病菌が飲食物と一緒に誤って肺に入ってしまうと、肺炎を引き起こします。特に、嚥下機能が低下したご高齢の方に多く見られます。命にかかわることもありますので注意が必要です。
早産・低体重児出産
歯周病によって発生する炎症物質の影響で、陣痛が促進される傾向にあります。その結果、早産や低体重児出産につながるケースも少なくありません。
妊娠中はホルモンバランスの変化や、つわりによるお手入れ不足が原因で、妊娠前よりも歯周病を発症するリスクが高まります。お子様のためにも、定期検診を忘れずに受けるようにしましょう。