敬老の日に“口のチカラ”を贈ろう 〜子どもから高齢者へ、未来を育むお口習慣〜
皆さまこんにちは🍁
まだ暑さの余韻が残る中にも、少しずつ秋の風を感じる頃となりました。朝夕の空気には涼しさが漂い、虫の声やすすきの揺れる風景に、秋の訪れを感じる季節です。
9月といえば「敬老の日」。ご家族の大切な時間や、感謝の気持ちを改めて伝える素敵な機会ですね。今回は、世代を超えた“口の健康”について、おおくら歯科が大切にしている思いを込めて綴ってみたいと思います。
🧓 オーラルフレイルってなんだろう?
「オーラルフレイル」という言葉、耳にしたことはありますか?これは“口の機能の衰え”を意味し、高齢者の健康寿命に大きく関わるテーマです。食べることや話すこと、飲み込む力などが少しずつ弱くなり、その変化に気づかず放っておくと、体全体の衰えにつながることも。
おおくら歯科では、こうした口の機能低下の予防に力を入れています。定期検診でのチェックはもちろん、噛む力を保つ体操のご提案や、患者様ご本人だけでなくご家族への啓発にも力を入れています。
※こちらの資料をみて、ご自身やご家族のことで、“もしかして…”と思われた方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
👦 子どもが教えてくれた「口のチカラ」
実は、最近当院で印象に残った出来事があります。小児歯科でマイオブレースを使って治療を受けている小学生のAくん。歯並びや姿勢の改善だけでなく、正しい呼吸や唇・舌の使い方を覚えることで、お口の機能がぐんと成長してきました。
そんなAくんが、ある日おじいちゃんに「おくち体操を一緒にやろうよ!」と声をかけたのです。最初は照れていたおじいちゃんも、Aくんの真剣な姿に心を打たれ、一緒に体操を始めてくれました。その姿を見て、私たちスタッフもとても温かい気持ちになりました。
子どもたちが育てている“口のチカラ”は、実は高齢者にも応用できる大切な習慣なのです。
🦷 マイオブレースって?
改めてご紹介すると、マイオブレースとは、子どもの成長期に合わせて口腔機能(呼吸・舌・唇の動きなど)を整え、歯並びや姿勢に影響を与える新しいタイプの矯正治療です。従来のワイヤー矯正と異なり、「なぜ歯並びが乱れるのか?」という根本原因にアプローチする点が大きな特徴です。
マイオブレースは、“育てる”治療。口の正しい使い方を学ぶことで、将来的な噛む力や飲み込む力にも良い影響を与え、オーラルフレイルの予防にもつながるという視点で、今と未来をつないでくれる存在でもあります。
👨👩👧👦 世代をつなぐ「お口習慣」
敬老の日は、祖父母に感謝を伝えるだけでなく、「健康の贈り物」を届けるチャンスでもあります。「お口体操」や「お口のチカラ」を家族みんなで共有することは、家族の笑顔と絆を育む習慣にもなります。
例えば、次のようなことが“今日から始められる口の健康習慣”です。
・パタカラ体操(発声による口の筋トレ)
・ガムや昆布で噛む力を育てる工夫
・食事中の姿勢やよく噛む意識
・会話を楽しむ時間づくり
特に子どもたちは、お口の機能が発達途中だからこそ、マイオブレースをはじめとする「育てるケア」が非常に有効です。そしてその意識は、祖父母の“守るケア”にもつながっていきます。
✨ おおくら歯科からメッセージ
お口の健康は、年齢を問わず、私たちの毎日を豊かにしてくれる大切な力です。
子どもたちの未来にそっと育てたい「噛む」「話す」「笑う」力も、おじいちゃん・おばあちゃんがこれからもおいしく食べて会話を楽しめるように守りたい力もすべては、かけがえのない“人生の質”につながっています。
この9月、敬老の日をきっかけに、ご家族みんなで“お口から始まるしあわせ”について、話してみませんか?
マイオブレースも、オーラルフレイルの予防も、おおくら歯科が寄り添いたいのは「いまを楽しむためのケア」。
未来のための第一歩を、一緒に見つけていきましょう。