スタッフブログ

口腔外接着再植法15

院長の大倉です。

今回は、ブリッジの支台歯の歯根破折のケースです。

ブリッジの支えである右上の 第一小臼歯が、数ヶ月前から歯肉の腫れと噛み合わせの際に違和感を感じるとのことで、ブリッジを外したところ歯根破折を認めました。

根管治療を行うも、炎症症状が改善しないため、完全に汚染物質を除去する目的に口腔外接着再植法を行いました。
  

抜歯した状態です。

破折面は、根管治療では除去出来ない汚染物質が付着していました。
  
汚染物質を除去し洗浄しました。

  

ファイバーポストを挿入し、スーパーボンドにて接着しました。

歯肉の腫れと噛み合わせの際に違和感   

再植を行います。

    
  

術後1ヶ月のレントゲンです。

仮歯を装着中ですが、歯肉の腫れと噛み合わせの際に違和感は消失し経過は良好です。

 

このようにブリッジの支える歯でも、歯根破折を口腔外接着再植法で再生することで再度、ブリッジの治療が可能でした。



口腔外接着再植法14

院長の大倉です。

今回は、右下の小臼歯の歯肉の腫脹と咬合痛を主訴に来院されました。

根管治療後に被せ物を入れましたが、歯肉の腫脹と咬合痛が表れました。

また、頬側歯肉に膿の出口が出来ています。

  

CT画像です。
歯根の周囲の骨が吸収し、歯根破折の可能性が高いレントゲン画像の所見です。

  IMG_0626-0.png
垂直性歯根破折を疑い、口腔外接着再植法を行いました。

抜歯した状態です。

根の先から歯根破折を起こしていることが確認出来ました(矢印)。

IMG_0623.JPG
歯根破折線に沿って超音波にて除染し、スーパーボンドにて接着しました。

IMG_2514.JPG
口腔内に戻して、再植しました。

隣接歯と固定します。IMG_2515.JPG
再植後のレントゲン画像です。

  
4か月後に骨再生が見られるか確認します。



口腔外接着再植法(コンビネーション法)13

院長の大倉です。

今回は、歯根破折と根尖性歯周炎を併発した方の治療です。

症状はさほど無いのですが、既に歯根破折を起こしており、疲れると歯肉が腫れ炎症を起こします。

  矢印のところで歯根破折を起こしていますの。

 

被せ物を外した状態です。

破折線が歯の中に入り込んでいます。

  

 今回は、口腔外接着再植法と口腔外歯根端切除逆根充法のコンビネーション法で治療しました。
まず、歯を抜歯して汚染物を除去し炎症性肉芽組織を取り除きます。

二本の歯根のうち一本が縦に破折して分割されました。  

接着材と補強材にて元の歯の形に戻します。

  

接着材にて破折線が封鎖されています。

  
さらに、歯根端切除と逆根充を行いました。

 
口腔内の元の位置に戻して再植しました。

   
手前の歯と固定して治癒待ちます。

 

固定は約1カ月後に外して、被せ物を作ります。

術後は、治療前にあった歯肉の腫れもなく噛む事が可能になりました。



口腔外接着再植法12

院長の大倉です。

下顎の小臼歯歯根破折に口腔外接着再植法を行い術後4カ月経過したケースです。

術前のレントゲン写真と術後のレントゲン写真を比較しました。

こちらが術前です。

歯根破折が生じている歯根周囲に骨が吸収している像を認めます。

 

   

術後4カ月のレントゲン写真です。

骨が吸収していた部位に骨の再生がみられ、治癒していることが分かります。

  
  

咀嚼しても特に違和感なく、無意識に噛んでいるとのことです。
術前の状態です。

歯肉が疲れると腫れて膿が出ていました。

 

  抜歯した歯根破折の状態です。
二つに分割されていました。
 
感染組織や汚染物を除去した状態です。
   

接着剤で元の歯根に再生します。

 

抜歯した所に再植します。
   
再植した歯を固定します。
  
 術後4カ月の状態です。

歯肉の腫れや排膿もなくなり快適な状態です。
 
この様に、少しでも歯を残せる場合には積極的に残せる方法を検討いたします。



口腔外接着再植法11

院長の大倉です。

失活小臼歯の歯根破折のケースです。

歯内療法を受けた歯は、歯髄がある歯に比べると歯根破折の発生頻度が高くなります。
特に小臼歯の歯根破折は、他の歯に比べると高く、当院では「口腔外接着再植法」で治療される方が多く見られます。

レントゲン写真です。

上顎小臼歯の歯根が二つに割れています(黄色矢印)。
   
口腔内の状態です。

白い被せ物が装着されており、歯肉炎が見られます。
  

今回も、被せ物も壊さずに「口腔外接着再植法」にて歯根破折を治しました。

歯根膜を傷付けない様に抜歯を行います。
  

被せ物が先に外れて、歯根破折が確認できます。
  

歯根を抜きます。

抜歯された歯根の状態です。

歯根内部に汚染物と不良肉芽組織が見られます。

  

除染並びに不良肉芽組織を丁寧に除去します。

    
接着法にて、組み立てます。

歯根破折も接着し、元の歯根の状態に復元します。

    

再植します。

暫く隣の日に固定します。

  

術後のレントゲン写真です。

歯根破折は、改善されています。

  

現在、固定を外して徐々に噛み始めています。

どの位で、自然に噛めてくるか経過観察を行います。

 



口腔外接着再植法10

院長の大倉です。

左下奥歯が歯根破折しており、前医にて抜歯が必要と言われました。

HPにて、当医院で少しでも歯を残す治療を希望されて来院されました。

 左下の奥歯の状態です。

歯肉に発赤が見られます。

  

セメントを外しました。

歯の中が3分割され、歯根破折を認めます。
 

今回も、口腔外接着再植法を行いました。

まず、一度抜歯します。

3個の破折片に分かれました。

炎症性肉芽組織の付着がかなり認められます。
   
肉芽組織の除去、汚染物の除去、洗浄を行い元に歯の状態に組み立てました。
  
ここで、スーパーボンド流し込み法にて破折片を接着します。

  

裏面です。

破折線に沿って接着材が確認できます。
 

根先も接着材で十分に封鎖します。

   

口腔内の元の位置に歯を戻して固定しました。

この状態で1カ月半待ちます。
  
術前のレントゲン写真です。

破折線が鮮明に見えます。

術後のレントゲン写真です。

破折線は、接着材にて完全に封鎖、接着し歯は元の状態に戻りました。
 

術後は、腫れもなく痛みもなかったとの事でした。



差し歯の歯根破折・抜歯即時埋入インプラント治療法

院長の大倉です。

 今回は、差し歯が歯根破折を起こして、口腔外接着再植法を行うことが出来ないケースです。 

 左上前歯の差し歯に歯根破折が生じて歯肉が腫れています。

出来れば口腔外接着再植法で歯を残せると良いのですが。

抜歯鉗子にて抜歯しました。

    
 

抜歯した差し歯の状態です。

差し歯の根元から歯根の上部にかけて斜めに破折していました。

今回の歯根破折では、口腔外接着を行っても再破折のリスクが非常に高いので、インプラントの即時埋入術となりました。

 

インプラントを埋入するために、抜歯したところの骨をドリルで削ります。

   

アパタイトコーティングされたインプラントを入れます。

   

インプラントを埋入後、歯肉を丁寧に縫合処置を行いました。

  

仮の歯を隣の歯に接着します。

埋入したインプラントが骨と接合するために約3ヶ月待ちます。

  



口腔外接着再植法9

院長の大倉です。

今回は、左下の奥歯の歯肉が腫れを繰り返している方の治療です。

通常の根管治療を施されましたが、結局、歯根にヒビが入っていたために治癒しませんでした。

このようなケースでは、抜歯になることが多いのですが、腫れや膿の炎症を取り除き尚且つ歯も保存する「口腔外接着再植法」を行うことになりました。

   

抜歯前の状態です。

歯肉に膿の出口あり、疲れると全体に歯肉が腫れます。

抜歯は、歯根が肥大しているため、一部骨を削っておこないました。

    
  
  

抜歯をして、病巣を取り除き歯を洗浄後、接着剤にて、ヒビと根の先を封鎖し細菌の感染経路を遮断します。

大臼歯は、小臼歯よりも少し時間がかかります。

そして、元の位置に歯を戻して固定します。

今回は、大臼歯の2根ともヒビが入っていました。

白い色が接着剤です。

 

歯をメッシュプレートにて、しっかりと固定します。

歯肉は、抜歯の際に切開しているため、縫合しています。

1週間後に抜糸します。

術後約1ヶ月の状態です。

 

 

 歯肉の状態は、腫れもなく良好になりました。

食事も問題なく出来ますとの事でした。 



口腔外接着再植法8

院長の大倉です。

今回は、右下顎の小臼歯の歯根破折の方です。

差し歯の調子が悪く、疲れると歯肉が腫れて痛むとのことでした。

診察すると、差し歯は既にグラグラしており、指で取れてしまいました。

差し歯が取れた状態です。

歯根が二つに割れています。歯根破折の状態です。

 

通常の歯科治療ですと、保存は不可能で、抜歯の適応 と判断される事はよくあります。

今回は、患者様がどうしても歯を残して欲しいと希望されたため、「口腔外接着再植法」と云う治療法を選択することになりました。 

局所麻酔後、慎重に抜歯をします。

やはり、歯が二つに割れているのが分かります。

  

慢性炎症があったため、歯根面に炎症性肉芽が付着しています。また、感染による歯質の汚染も目立ちます。
炎症性肉芽や汚染部分は、顕微鏡下で超音波チップにて除去、洗浄して行きます。 

超音波チップにて、歯の表面洗浄が終わりました。
 

ここから口腔外接着を行います。

接着面をエッチング処理し、スーパーボンド混和法による接着を行いました。

元の歯根の形になった状態です。

  
  
歯根膜を傷付けないように、口腔内のもとの場所に戻します。
 
   

 さらに、隣接歯としっかり固定します。

  

この状態で1カ月半待ちます。

その後、固定を外して再びコアを入れて冠を被せることになります。

術後は、痛み、出血、腫れなど、不快な症状が全くありませんでした。

このように「口腔外接着再植法」は、想像するよりも、症状は軽く、経過も安心出来る治療法です。



口腔外接着再植法7

院長の大倉です。

今回は、歯根が3分割された「歯根破折」のケースです。

術前は、やはり噛むと違和感や鈍痛があり、疲れると歯茎が腫れてくる症状がありました。

症状が出てから1年以上経過していましたが、このままではいずれ抜歯になってしまうため、「口腔外接着再植法」を行うことになりました。

術前の写真です。

  

右下5番目の被せ物が入っている歯です。

根の先の歯肉がやや腫れており、圧痛があります。

術前のレントゲン写真です。

  

 

歯根の一部が割れて、骨に透過像が現れています。

破折部から口腔内細菌が侵入し、炎症が起きている所見です。

実際に抜歯した歯根の状態です。

  

歯根が3分割されていました。

まず、保存液に浸した後、超音波にて汚染物質を除去します。

その後、一度組み立てて、歯がもとの状態になることを確認後、接着剤にて接着し復元します。

これが、3分割された歯根を復元した状態です。

  

歯根面を乾燥させない様に手早く接着してから口の中のもとの位置に戻します。

再植された歯を1ヶ月半ほど、固定します。

金属メッシュを補強材にして固定している状態ですです。

 

術後、1週間ほど硬いものは噛まないようにして頂きながら、その後は普通の食生活に戻れます。

術後後3ヶ月経過した状態です。

  

歯根付近の腫れはなくなり、食事の際、何でも噛むことができて、痛みも特にない状態です。

術後3ヶ月のレントゲン写真です。

  

レントゲン像からまだ歯根膜腔の拡大が見られますが、臨床症状はなく、ペリオテストと呼ばれる動揺度の検査で

は、数値が21から17と減少しており、何でも噛むことができるようになったとの事でした。

  



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